ChatGPTやGemini、Copilot、Claudeなどの生成AI、そして各社のAIエージェント。 ここ1〜2年で、ITエンジニアを取り巻く環境は劇的に変わりました。
かつて数時間かけて書いていた「定型的なコード実装」や「単体テストデータの作成」、あるいは「正規表現の組み立て」。これらは今や、AIに指示を投げれば数秒でドラフトが返ってくる時代です。
ふと、モニターの前でこう感じたことはありませんか?
このまま今の職場・技術スタックにいて、5年後も自分は必要とされるだろうか?
その不安は、決して間違いではありません。しかし、過度に恐れる必要もありません。
AI時代は「エンジニア不要」になるのではなく、“AIを使いこなせるエンジニアだけが圧倒的に強くなり、稼げるようになる” 時代だからです。
問題は── あなたの今の会社が、その「未来」に向かっているかどうか。
こんにちは、シントビ管理人のなかむーです。
私の周りのエンジニアもキャリアアップの転職したり、AIを活用したりして生き残りを図っています。一方で、AIをほとんど触ったことがないという方もいます。(嫁の親戚のITエンジニア)
この差は数年後に大きな差になるでしょう。
この記事を読むことで以下のことがわかります。
- AI時代に必要とされるエンジニアのスキル
- 勝てる企業の選び方
- 失敗しないための転職戦略
など
今はどこも人手不足で売り手市場です。守りに入るのではなく、キャリアを“攻め”に転じる絶好のタイミング。来るべき大変化を生き抜くためにぜひ参考にしてください。
AI時代、エンジニアのキャリア格差はこう広がる

「AIに仕事が奪われる」という議論は雑すぎます。正確には、エンジニア市場で「強烈な二極化」が始まっているといえます。
生成AIが加速させる“作業エンジニア”の淘汰
GitHub Copilot等のコーディング支援ツールの普及により、単純な実装タスクの自動化は急速に進んでいます。
例えば、以下のようなタスクを主業務にしている場合、アラートが鳴っていると考えてください。
- 詳細設計書通りにロジックを翻訳するだけのコーディング
- 既存コードの単純な修正やリファクタリング
- テンプレート的なWebページの量産
リスクの本質は、AIに仕事を完全に奪われることではありません。「AIを使って10倍の速度で成果を出すエンジニア」との生産性格差が、埋められないほど広がることです。
「AIを使えば新人でも1時間で終わる仕事」に、あなたが3時間かけていたらどうなるでしょうか? 相対的にあなたの成果の価値は下がり、当然、年収アップも難しくなっていきます。
ChatGPTのCodex、Claude Codeなど、コーディングに特化したAIツールが簡単に利用できるようになってきています。
ビジネス課題を解決する“価値創造エンジニア”の需要爆発
一方で、市場価値が急騰しているのが「価値創造型エンジニア」です。
彼らはコードを書くこと自体を目的にせず、AIをツールとして使いこなし、ビジネスの成果(ROI)を最大化します。
- 業務自動化
AI APIを活用して社内の業務フローを自動化し、月数百時間の工数を削減する。 - コスト最適化
既存のオンプレミス環境をクラウドネイティブ(AWS/GCP)に移行し、運用コストと負荷を下げる。 - 組織変革
エンジニアリング部門だけでなく、営業やCS部門にもAI活用を提案し、組織全体の生産性を上げる。
こうした「ビジネス直結の技術成果」を出せる人材は、企業にとって「コスト」ではなく「投資対象」です。多少高い年収を払ってでも採用したい、というのが経営の本音でしょう。
評価されるスキルのパラダイム転換
エンジニアの評価軸(採用基準)も、ここ数年で大きくシフトしました。
- 暗記力より「設計・要件定義力」
特定の言語の構文を暗記している価値は下がりました。コードはAIが書けますが、「何を作るべきか」「どうシステムを分割するか」の構造化(アーキテクチャ設計)は人間にしかできません。 - 構文知識より「プロンプトエンジニアリング・AI対話力」
AIに曖昧な指示を出すと、バグを含んだコードが返ってきます。的確なコンテキストを伝え、意図通りのアウトプットを引き出す能力は、もはやエンジニアの「基礎教養」です。 - 単発タスクより「技術選定・アーキテクチャ設計」
「なぜこの技術を選んだのか?」「AIを開発フローのどこに組み込むか?」といった、全体俯瞰の視点を持つ人材がリーダーとして求められています。
あなたの会社の評価軸は、AI時代に入り変化していますか?
キャリアアップのためにはリスキリングも重要ですが、働く場(環境)を変えることも効果的です。
日本政府は今、人材の流動化を促進しようとしています。終身雇用は終わりを告げ、転職してのキャリアアップが当たり前の時代に突入しています。
今すぐ転職を検討すべき「キャリア停滞(危険な職場)」のサイン

自分のスキルが伸びないのは、自分の努力不足だ
このように自分を責めていませんか?
しかし、IT業界においては「環境」が成長の8割を決めると言っても過言ではありません。以下のサインに当てはまるなら、それは「環境を変えるべき」という黄色信号です。
① AI活用の禁止・後ろ向きな体質
「情報漏洩が怖いから」という理由だけで、ChatGPTやCopilotを一律禁止している現場。
もちろんセキュリティは重要ですが、先進的な企業は「Azure OpenAI Service」などでセキュアな環境を構築し、積極的に活用しています。
代替案も出さずに「とりあえず禁止」とする企業は、生産性向上よりも「現状維持・事なかれ主義」を優先しています。
そこで数年過ごすと、外の世界では当たり前の「AIペアプログラミング」(プログラマーがAIと協力してコーディングを行う手法)のスキルが全く身につかず、転職市場で不利になる恐れがあります。
② 技術スタックの塩漬け・陳腐化
- 何年も変わらないオンプレミス環境の保守運用
- 手動で行う温かみのあるデプロイ作業
- Excelでのドキュメント管理
- 多重下請け構造による伝言ゲーム
モダンな開発現場では、クラウド(AWS/Google Cloud)、IaC(Terraform等)、CI/CDパイプラインによる自動化は「当たり前のインフラ」です。
環境刷新が進まない現場に居続けると、あなたのスキルは「その会社のレガシーシステムでしか通用しないもの(ポータブルスキルの欠如)」になってしまいます。これはキャリアにとって致命的です。
③ 評価制度が時代錯誤
「技術による効率化」よりも「残業時間」や「在籍年数」が評価される文化。
あなたがAIや自動化ツールを使って作業時間を半分に短縮したとき、「素晴らしい!空いた時間で新しい技術検証をしてくれ」と言われるか、「手が空いているなら、もっと雑務をやってくれ」と言われるか。後者なら、その環境に未来はありません。
月並みですが、「成長を感じられない」「仕事にワクワクしない」というのも、転職のサインと言えます。
数年後に売り手市場が収束し、「あの時、転職しておけばよかった」と後悔しても、その時には転職市場から評価されない自分になっているかもしれません。
AI時代に選ぶべき「勝てる企業・環境」の見極め方

では、次はどのような環境を選ぶべきでしょうか?
求人票の「アットホームな職場です」「最新技術に触れられます」といった謳い文句を鵜呑みにしてはいけません。以下の視点で鋭く見極めてください。
企業の「AI活用レベル」を見抜く(面接での逆質問)
面接では、必ず以下の点を確認しましょう。
■質問例:
GitHub Copilotなどの生成AIツールは、全社的に導入されていますか?また、その費用は会社負担ですか?
→これが「Yes」なら、エンジニアへの投資意識が高い証拠です。
■質問例:
開発プロセスの中で、コードレビューやテストデータ生成にAIをどう活用していますか?
→具体的な回答が返ってくれば、組織としてAI活用が浸透しています。「個人の自由に任せています」は、組織としての知見が溜まっていない可能性があります。
モダンな技術投資の有無
■クラウドネイティブ
AWS/GCP/Azureを前提としたアーキテクチャ設計がなされているか。
■DevOps文化
「作って終わり」ではなく、開発と運用が連携し、CI/CDによる高速なリリースサイクルが回っているか。
■技術的負債への向き合い方
新機能開発だけでなく、リファクタリングや負債返済に工数を割くことが許容される文化か。
SIer vs 自社開発の本質的な見極め
よく「SIerはダメ、Web系自社開発が良い」と言われますが、AI時代はこの図式も変わります。
■SIerでも
クライアント企業のDXを推進し、AI導入やクラウド移行を主導するプライム(一次請け)企業は、非常に高い技術力と市場価値を持ちます。
■自社開発でも
変化を嫌い、レガシーシステムを塩漬けにしている企業は、AI時代には真っ先に淘汰されます。
重要なのは業態ではなく、「変化に対して投資できる体力があり、エンジニアの生産性を高めるための環境整備に本気かどうか」です。
「アットホームな職場」はそれ以外に魅力がない証拠とも言えます。
【職種別】年収を上げるためのキャリアアップ戦略例

エンジニアと一口に言っても、職種によって「攻め方」は異なります。いくつか代表例を紹介します。
アプリ・Webエンジニア
■戦略
実装そのものはAIに任せ、「設計・要件定義」および「フルスタック化」へ領域を広げる。
■狙い目
React/Next.js/TypeScript/Go/Rust などのモダンスタックを採用している企業。
■アピール
「AIペアプログラミングを活用して開発工数を30%削減した」「フロントだけでなくバックエンドもAI支援でカバーできるようになった」といった実績は強烈な武器になります。
インフラ・クラウドエンジニア
■戦略
オンプレミスの「お守り」から、「クラウド × IaC(Infrastructure as Code)」による自動化へシフトする。
■狙い目
Terraform/CDKを用いたインフラ構築、SRE(Site Reliability Engineering)組織を持つ企業。
■アピール
AI時代のシステムは複雑化するため、自動化設計や、クラウドの上位認定資格(AWS Solutions Architect Professional等)が非常に高く評価されます。セキュリティ設計(DevSecOps)ができるとさらに年収が跳ね上がります。
QA・SREエンジニア
■戦略
手動テストから脱却し、AIによるテスト自動化、障害予兆検知の仕組み化をリードする。
■狙い目
品質の維持コストを下げたいSaaS企業、大規模Webサービス企業。
■アピール
「E2Eテストコードの自動生成」や「オブザーバビリティ(可観測性)の向上」など、システムの信頼性を技術で担保するスキルは、AIが生成するコードの品質を保証する最後の砦として重宝されます。
PM / テックリード候補
■戦略
AIを使って「どうビジネスを伸ばすか」を語れるようになる。
■狙い目
AI活用を経営課題としている全業種の企業(DX推進室など)。
■アピール
「なぜその技術を選んだのか」という選定眼や、AIを活用してチーム全体の開発生産性をどう向上させたかというマネジメント視点は、今最も高値がつくスキルセットです。
もちろん、これまでのスキルや経験に基づいたその人自身のキャリア戦略があります。自分だけではわからない強みや弱み、企業のニーズとのマッチなどがあるため、専門家に客観的にアドバイスしてもらうことをオススメします。
失敗しないITエンジニアの転職ロードマップ

いきなり「応募」ボタンを押すのは得策ではありません。準備運動なしに走るようなものです。そこでここでは転職のロードマップをステップ形式で解説します。
- STEP 1:棚卸し(スキルシートの更新)
- 技術スタックの羅列だけでなく、「ビジネスへの貢献」を言語化します。
- ポイント
「何を作ったか」よりも「どんな課題を、どう技術(AI含む)で解決し、どのような成果(数値)が出たか」を書くこと。
- STEP 2:市場価値の把握
- 自分のスキルセットが、今の市場で「いくら」の値がつくかを知ります。これは自分一人では判断が難しいため、エージェントのカウンセリングを利用するのが近道です。
- STEP 3:職務経歴書のAI時代向けアップデート
- 職務経歴書に「AI活用経験」や「自動化による効率化」の項目を意図的に盛り込みます。採用担当者は「この人は新しい技術に適応できるか?」を見ています。
- STEP 4:選考対策
- ポートフォリオやGitHubの整備。
- 昨今のコーディングテストは、AIツールの使用を前提とするケースも増えています。「AIを使ってどう問題を解決するか」というロジックの構築力を磨きましょう。
実はこの前段階に「STEP 0(ゼロ)」があります。次の章で解説します。
なぜ経験者こそ「転職エージェント」を使うべきなのか?

エージェントはしつこそう
自分のペースで探したい
と思う方もいるかもしれません。
しかし、AI時代の転職において、自力で応募するよりもエージェントを使う方が「勝率」と「年収」が高くなる合理的な理由があります。
理由1:企業の「AI活用レベル」は内部情報がないと分からない
求人票に「モダンな環境!AI活用中!」と書いてあっても、実態は「ツール導入は申請制で数ヶ月待ち」「上司がAI嫌いで使わせてもらえない」というケースは多々あります。
エージェントは企業の現場担当者やCTOとパイプを持っており、「実際の開発フローはどうなっているか」「エンジニアの裁量権はどれくらいか」といった、求人票には載らないリアルな情報を知っています。
理由2:良質なAI案件・高年収案件は「非公開求人」にある
戦略的な新規事業や、AIを活用した極秘プロジェクトなどの求人は、競合他社に動きを知られないよう「非公開」にされます。
年収1000万円を超えるようなハイクラス求人や、急成長中のAIベンチャーの求人は、公募されずエージェント経由でのみ募集されることが一般的です。これを見逃すのは大きな機会損失です。
この優良な非公開求人にアクセスできるのは大きなメリットです。
公開型の転職サイトには予算の少ない会社が出しているため、本当に優良な案件はなかなか出会えません。
理由3:あなたの強みを「年収」に変換してくれる
エンジニアは謙虚な人が多く、自分のスキルを「ビジネス価値」としてアピールするのが苦手な傾向があります。
プロのエージェントは、あなたの技術力を「この人は御社の〇〇という課題を解決できるため、年収〇〇万円の価値がある」と翻訳し、あなたに代わって強気の年収交渉を行ってくれます。
年収の交渉は個人では中々しづらいもの。これを代行してくれるだけで、利用する価値ありです。
理由4:効率化(ROIが高い)
現職で忙しい中、膨大な求人の中から自分に合う企業をスクリーニングし、面接の日程調整をするのは重労働です。
面倒な雑務をプロにアウトソースし、あなたは「面接対策」と「技術のキャッチアップ」に集中する。これが、忙しいエンジニアにとって最も賢い時間の使い方です。
【活用法】STEP 0:まずは「相談」からスタート
多くの人が「職務経歴書を完璧にしてから登録しよう」と考えがちですが、実はそれは遠回りです。 エージェント活用のベストなタイミングは、「転職しようかな?」と迷い始めた段階(STEP 0)です。
- 棚卸しをプロに手伝ってもらう
自分の強みがうまく言語化できない段階で相談すれば、キャリアの棚卸しを一緒にやってくれます。 - 市場価値の「答え合わせ」
「今のスキルなら、どのラインの企業が狙えるか?」を最初に聞くことで、無謀な挑戦や、逆に自分を安売りする失敗を防げます。
準備に時間をかけすぎる前に、まずは「情報収集」や「壁打ち」のつもりで登録し、方向性を定めてから書類を作るのが最も効率的なルートです。
転職エージェントは採用企業から報酬をもらうビジネスモデルのため、転職者は利用料無料です!また、複数社併用も一般的。担当者が合わなければ変更もできます。
登録するのは確かに面倒ですが、前述の通り、非公開求人を扱っているため、仕方のないことです。
【タイプ別】ITエンジニアにおすすめの転職エージェント
エージェントにも「得意分野」があります。自分の目的に合ったエージェントを選ぶことが成功のポイントです。オススメの転職エージェントを3つ紹介します。
動くなら「今」が一番若い
AIの進化スピードは待ってくれません。今、この瞬間も技術は進歩し、市場のルールは書き換わっています。
環境を変えることに恐怖を感じるかもしれません。しかし、変化の激しい時代において、「変わらないこと(現状維持)」こそが最大のリスクです。
まずはエージェントに登録し、エージェントと話して「自分の市場価値」を確認するだけでも構いません。それは、あなたのキャリアを守るための「健康診断」のようなものです。
「あの時、動いておけばよかった」と後悔しないために。
今すぐ小さな一歩を踏み出してみませんか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
少しでも役に立てたら嬉しいです。


