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ChatGPTを超える生成AI?Claude(クロード)の特徴や始め方を徹底解説

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群雄割拠の戦国時代に入っている生成AI業界。その中で昨今注目を集めているのが「Claude」です。(読み方は「クロード」です)

Claudeって何?
ChatGPTとどう違うの?
始め方が知りたい!

この記事を読むことで、上記のような疑問やニーズが解決します。

ChatGPTを開発している「OpenAI」。その元メンバーによって設立された企業「Anthropic(アンソロピック)社」によって開発されている生成AIが、Claudeです。

こんにちは、シントビ管理人のアキラです。

ChatGPTに対して、「日本語が少し変」「出力に時間がかかる」「安全性が不安」などの不満をお持ちのユーザーにとって、Claudeは最適解になる可能性があります。

今回も文系目線でわかりやすく解説していきます。

この記事では、生成AI「Claude」の概要とChatGPTとの違い、始め方について解説します。生成AIの活用でさらなる効率化を図りたい方は、ぜひ本記事の内容を参考にしてください。

Claude(クロード)とは?

「Claude(クロード)」は、AI業界で急成長を遂げるAnthropic(アンソロピック)社が開発した生成AIです。特に2024年にリリースされたClaude 3.5 Sonnetは、高度な知能と驚異的な処理速度で大きな注目を集めています。その強みと特徴をみていきましょう。

Anthropic社が開発した次世代AI「Claude」の強み

Claude 3シリーズ(3.5シリーズが順次リリース)の核となる強みは3つあります。

  1. 圧倒的な文章処理能力
  2. 数学や科学的推論における高い正確性
  3. 卓越したプログラミングコード生成能力

1つ目は、200,000トークン(約15万文字)という圧倒的な文章処理能力で、長文の論文や契約書の分析も可能です。(ChatGPT o-1previewは128,000トークン)。それでいて、圧倒的な処理速度を維持しています。

2つ目は、数学や科学的推論における高い正確性です。複雑な計算や論理的な思考を必要とするタスクで、人間の専門家に匹敵する精度を発揮します。特に日本語の文章生成においてはChatGPTよりも自然な日本語を生成します。

3つ目は、ChatGPTを超えると言われる卓越したプログラミングコード生成能力です。高品質なコードの生成から、バグの発見・修正まで、プログラマーの強力なアシスタントとして機能します。この能力の凄さについて、ChatGPTとの比較を後述します。

安全性と倫理性を重視した設計思想

Claudeの大きな特徴として、「Constitutional AI(憲法AI)」と呼ばれる独自の倫理フレームワークがあります。端的に説明すると、AIの開発に際して人間に有益で安全な行動を取れるよう、事前に倫理的な価値観や行動規範を組み込むアプローチです。

人間社会における憲法のように、AIの意思決定や行動に対する明確な指針を設定することで、信頼性と安全性を確保します。

有害なアウトプットが出力されないように、AI自身に倫理観を持たせているイメージです。

Claude(クロード)の3つのモデル比較

Claudeが提供する3つのモデル「Sonnet(ソネット)」「Opus(オーパス)」「Haiku(ハイク)」の比較表を掲載します。

Claude 3.5 SonnetClaude 3 OpusClaude 3 Haiku
特徴高速かつ高い知性を持つAIモデル複雑なタスクに対応する最上位モデル
※但し、現在は3.5 Sonnetが上
応答速度が最速のコンパクトモデル
多言語対応
画像認識
レイテンシー高速やや高速最速
コンテキストウィンドウ200,000トークン200,000トークン200,000トークン
最大出力8,192トークン4,096トークン4,096トークン
学習データ2024年4月2023年8月2023年8月
2024年11月時点

Claude 3.5 Sonnetがリリースされた際には、Anthropic公式より他社の生成AIモデルとの比較資料が公表されました。

Claudeの最上位モデルは3 Opusでしたが、3.5 Sonnetが3 Opusを上回りました。また表を見ると、3.5 Sonnetは多くの項目でChatGPT-GPT4oを上回っているのがわかります。

なおClaude 3.5 Haikuが今年後半にリリース予定です。

現在ChatGPTでは「o1 preview」というモデルが提供されています。このモデルとの比較も気になりますね。

Claude(クロード)の料金プラン|無料プランもあり

Claudeは利用制限があるものの無料でも利用できます。

無料ProTeam
料金無料月額20ドル月額30ドル/人
使用量5時間ごとに約10回無料の5倍Proよりも多い
使用モデル3.5 Sonnet3.5 Sonnet
3 Haiku
3 Opus
3.5 Sonnet
3 Haiku
3 Opus
混雑時の優先アクセス
新機能の早期アクセス
モデルセレクター
プロジェクト・ナレッジ
ベースへのアクセス
コラボレーション機能
最低利用アカウント数1人1人5人
2024年11月

実際に試してみて、より使いたくなったらProプランにアップグレードするといいでしょう。なお大企業向けのEnterpriseというプランも存在します。

Claude(クロード)がChatGPTに勝っている3つのポイント

生成AIの代名詞はなんといっても「ChatGPT」でしょう。しかしClaudeも負けていません。

この章ではClaudeがChatGPTに勝っているポイントを厳選して3つ紹介します。

より自然な日本語出力

ChatGPTと比べて、Claudeは日本語での会話がより自然です。例えば、「お手数をおかけしますが」「〜させていただきます」といった敬語表現も適切に使い分けができ、ビジネスメールの作成なども安心して任せられます。

また、長い会話の流れも理解できるため、途中で話がずれることが少なく、より深い議論が可能です。

以下の画像はClaude 3.5 Sonnetに作ってもらった、企業の謝罪メールの例です。

謝罪メールデモ

文面は完璧で手を加える必要がありませんね。

長文処理と要約における正確性

Claudeは一度に約150,000文字を処理できます。これはChatGPTの最上位モデルo1 previewの約1.5倍に達します。例えば、長い報告書や論文を要約する際でも、重要なポイントを見落とすことなく、正確にまとめることができるでしょう。

特に、複数の文書を同時に分析して、共通点や相違点を見つけ出すような複雑な作業が得意です。ビジネスでは、大量の会議議事録や市場調査レポートの要約などで真価を発揮します。

コード生成

ChatGPTも十分に優秀ですが、プログラマーやコーダーの間ではClaudeの方が優秀という評価をよく聞きます。試しに「ブラウザで動くサイコロ」の作成を指示しました。

Claude 3.5 Sonnetの出力がこちらです。

サイコロの目の配置は少しおかしいですが、動きも滑らかで中々いいです。

次にChatGPT4oが作成したサイコロがこちらです。

確かに目的は果たしていますが、これはサイコロと言えるのでしょうか……。

なおClaudeの場合、コードを出力した後、インターフェースにそのままサイコロの画面が表示され、すぐに操作することができました。もちろんコードの出力も可能です。

一方ChatGPTの場合、コードだけが表示されますので、わざわざHTMLファイルを作成し、ブラウザで表示する必要がありました。

今回のサイコロ作成では、Claudeの圧勝と言わざるを得ません。

Claude(クロード)がChatGPTに劣っている3つのポイント

Claudeはすべての点において、ChatGPTより優れているわけではありません。ClaudeがChatGPTに劣っている点も紹介します。

インターフェースが英語のみ(日本語でも利用は可能)

Claudeの画面

Claudeのユーザーインターフェースは現在英語のみで提供されています。日本語での入力や出力は問題なく可能ですが、メニューや設定などの表示がすべて英語のため、英語に不慣れなユーザーにとっては操作がやや難しく感じられることがあるでしょう。

一方、ChatGPTは日本語対応のインターフェースを提供しており、日本語環境での使い勝手が優れています。日本語ユーザーにとっては、直感的に操作できる点でChatGPTが優位と言えるでしょう。

なおClaudeのヘルプ画面は日本語でも提供されています。

Claudeの画面

過去のチャット履歴表示の見出しも英語になってしまうので、インターフェースの日本語化対応を期待しています。

画像生成ができない

ClaudeはテキストベースのAIアシスタントであり、画像の生成機能は備えていません。一方、ChatGPTでは画像生成AI「DALL·E 3(ダリスリー)」が利用でき、テキストから画像を生成することが可能です。

画像生成が必要なユーザーにとっては、ChatGPTが有利な選択となります。

ChatGPTで画像生成をする画像
参考:ChatGPTの画像生成画面

画像生成も行いたい場合、複数の生成AIを契約しなければならなくなり、コストが気になってしまいますね。ChatGPTは一つで済みます。

インターネット検索ができない

個人的に一番残念な点が、Claudeはインターネット上の最新情報をリアルタイムで検索する機能を持っていないことです。そのため、最新の情報に基づいた回答を得ることができませんし、Webページを読み込ませることもできません。

一方、ChatGPTにはブラウジング機能が備わっており、インターネット検索を行い、最新情報を提供することが可能です。またURLを打ち込み、ページの内容を要約するという使い方もできます。

最新のデータが必要な場合やWebページを解釈させたい場合には、ChatGPTがより適した選択肢と言えるでしょう。

ChatGPTでインターネット検索する画像
参考:ChatGPTで2024年11月のアメリカ大統領選の結果をWeb検索

Claude曰く「これには技術的な理由もありますが、より重要なのは、情報の正確性と信頼性を確保するためです。」だそうです。それを分かった上で使いたいのです…。

Claude(クロード)の始め方ガイド

Claudeは無料でも始められるため、気になった方はまず試してみるといいでしょう。手順はとても簡単です。

まずClaude公式サイト(https://claude.ai/)にアクセスします。

Claude公式サイト

Googleでのサインアップ、またはメールアドレスでのサインアップが選べます。メールアドレスを入力して「Continue with email」をクリックすると、アドレス宛てに認証メールが届きます。

Claudeの登録

電話番号を入力して、年齢確認にチェックを入れ、「Send Verification」をクリックするとSMSコードが送られてきます。

表示される画面に沿って登録を行えば、すぐに利用できるようになります。英語では迷ったり、悩んだりする場合には、ブラウザの翻訳機能を使うとわかりやすいです。

生成AIスキルを高めたい方はスクールもおすすめ!

生成AIを使いこなして、「スキルアップしたい」「転職したい」「副業したい」という方は生成AIのスクール受講がオススメです。

実践的な内容が学べたり、転職支援が受けられたりと、独学で学ぶよりも効率的です。興味がある方は以下の記事を参考にしてください。

巷で話題のClaudeを使ってみよう!

本記事では生成AI「Claude」について、ChatGPTとの違いや各モデルの違い、始め方などについて解説しました。

ChatGPTとは異なる強みがあり、人によっては生成AIの最適解にもなりうるのではないでしょうか。私自身はChatGPTのブラウジング機能が捨てがたく、悩みどころです……。

無料プランでも利用できるため、気になった方は試してみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!