Base44で持ち物分担ツールを作ってみた!実際の画面やプロンプトも紹介
誰がピザ持ってくる?
ビール誰か買ってきて!
あ、私アルコール飲めないんだけど…
友人との観戦パーティーや集まりで、こんなやりとりをしたことはありませんか。準備段階でグダグダして、結局誰かに負担が偏り、気まずくなることも。
こんな”めんどくささ”を楽しく解決するツール「持ち物分担ツール」を、Base44で作ってみました。
こんにちは、シントビ管理人のなかむーです。
Base44はAIを用いたバイブコーディング(AIとの対話でコードを書く手法)ツールで非エンジニアの私でも、アプリ開発が可能です。
今回も文系目線でわかりやすく解説していきます。
この記事を読むことで以下のことがわかります。
- Base44でどんなことができるのか
- あなたの普段の悩みをどう解決するのか
今回この記事で伝えたいことは、「みんなもパーティー用ツールを作ろうぜ!」ではありません。
「面倒だと感じること」「やりたくないこと」「嫌なこと」、このような普段起きうるちょっとした”悩み”も、「バイブコーディングで楽しく生産的に解決できる!」ということです。
そのため、「自分はパーティーしないから関係ないや」「非エンジニアだからアプリなんて作れないよ」ではなく、
普段やっている面倒なあれを解決できそう!
これなら私でも扱えそう!
という感じで自分ごとに置き換えて読んでいただけると幸いです。
それでは解説していきます。
なぜこの「持ち物分担ツール」をBase44で作ったのか

きっかけは、Base44の「Big Game App Contest」です。このコンテストは、2026年2月10日まで開催されており、賞金総額は5万ドル(約750万円)。
この「Big Game」とはアメフトの一大イベントで、野球で言う「日本シリーズ」みたいなものです。
Base44のコンテストへの参加理由
このコンテストは「ゲームデーをより良くするアプリ」を作れば誰でも参加できます。コンテストの賞は以下の4つ。
- Boldest Idea(最も大胆なアイデア):独創性、創造的な問題解決
- Best Built(最も洗練された完成度):使いやすさ、機能性、見た目
- Most Buzzworthy(最も話題になったアプリ):SNSでの拡散、実際の利用
- Wild Card(審査員特別賞):基準なし。印象に残ったもの
①〜③は賞金が15,000ドル(約225万円)、④は5,000ドル(約75万円)です。賞金は魅力的ですが、参加者も多いはずなので、「まず無理だろう」と考えていました。
参加理由は別にあります。それは以下の3です。
- 締切があるとモチベーションを保ちやすい
- アプリ開発の流れや機能、制限を理解する
- バイブコーディングのスキルを高める
つまり、コンテストは「学ぶための口実」として都合が良かったわけです。ただし、参加するなら意味のあるものを作りたいと思いました。
なぜ持ち物分担ツールを作ったのか?
せっかくなので、想定する評価軸に沿ってアプリを作ることにしました。おそらく、数千以上のエントリーがあるでしょうから、
- 一瞬で価値が伝わるか
- 実際に使いたいと思うか
- ゲームデーという文脈で意味があるか
これらを意識しました。
そこで選んだのが、「実用 × 遊び」の方向性です。完全なネタアプリでは、一度笑われて終わります。純粋な実用ツールでは、地味すぎて話題になりません。
そこで、「毎回起きるが、誰もちゃんと解決していない問題」を狙いました。それが、「誰が何を持ってくる?」問題です。
友人との宅飲みや持ち寄りパーティーをしたことがある方の中には、実際に経験をしたことがある人もいるでしょう。
誰が何を持ってくる?
私が買い出しを押し付けられた!
今日炭水化物ばっかじゃないか!
これって事前にすり合わせをしたらいいわけですが、それすら面倒ですよね。「誰かに決めてほしい!」と思いつつ、誰も自発的にやらない。この「めんどくささ」を、ゲーム的な演出で楽しく解消できれば、実用性と遊びが両立すると考えました。
Base44なら、短期間で動くものを作れます。UIとロジックを同時に詰められ、コードを書かなくても、AIとの対話で完成します。
同時にゲーム性を取り入れる際に、「Base44でどこまでできるかを確かめる」ということもこのツールを作る目的としてありました。
(もちろん賞金がもらえたら嬉しいですよ!AIに壁打ちして、どんなアプリが評価されそうかを考えたりもしました!)
Base44で作った「持ち物分担ツール」の概要

このツールは、観戦パーティーやイベントで使うパーティー補助ツールです。
ジャンルとしては、ゲームアプリでも業務ツールでもありません。「集まりの段取りを、ゲーム感覚で終わらせるツール」が最も近い表現です。
何を解決するのか
友人同士の集まりで起きる「誰が何を持ってくるか問題」を、「責任の押し付け合い」から「ゲーム体験」に変換します。
具体的には、以下のような状況で使えます。
- 観戦パーティーの持ち寄り分担
- 花見やBBQの買い出し担当決め
- 誕生日会の準備物の割り振り
人数が多くなればなるほど面倒な役割分担を、楽しく解決します。
使うと何が変わるか
このツールを使う前と後で、何が変わるかを整理します。
- 「誰がピザ買う?」「じゃあ俺ビールね」という曖昧な会話
- アルコールNGの人にビールが割り当てられる
- 買い出し担当に偏りが出て、誰かが不満を持つ
- 結局、準備段階でグダグダして時間がかかる
- アルコールNG、食べ物の好き嫌いなどの制約を事前に設定できる
- ランダム抽選なので、誰も文句を言えない
- アメフト風の演出で、その場が盛り上がる
- 結果ページのリンクを共有すれば、「誰が何を持ってくるか」が一目で分かる
役割分担の品物はチェックリスト形式になっているので、漏れもおきません。
主なメリット
このツールには、以下のようなメリットがあります。
- テンプレートで入力の手間を省く
ピザ、ビール、チキン、ポテトチップスなど、よくある持ち物があらかじめ用意されています。ゼロから入力する必要がありません。プリセット以外の持ち物も追加できます。 - 制約を設定して、公平に割り当てる
「アルコールが飲めない人にビールを割り当てない」「ベジタリアンの人に肉料理を割り当てない」など、事前に制約を設定できます。 - ランダム抽選 + ゲーム演出
ボタンを押すと、アメフトのトライ演出で結果が表示されます。「押し付け合い」が「誰が何を引くか」というゲームに変わります。 - 再抽選で納得感を高める
どうしても「これは嫌だ」という人がいても、再抽選ができます。ただし、回数制限があるので、無限にやり直すことはできません。 - 結果の共有が簡単
誰が何を持ってくるか、一画面で確認できます。リンクやスクショ画像をグループチャットに送れば、全員が把握できます。
このアプリによって、少しでもパーティーが盛り上がったら、それが一番のメリットですね。
このツールが向いている場面
この持ち物分担ツールは以下のような場面に最適です。
- 5〜10人程度の集まり
- 持ち寄りパーティーや観戦会
- 準備段階でグダグダしたくないとき
- その場で「誰が何をやるか」を決めたいとき
- 準備段階から楽しみたいとき
アメフトは私たち日本人にはあまり馴染みがありませんが、友達とワールドカップを観戦する、WBCやオリンピックを観るということはあったりしますよね。
持ち物分担ツールの実際の画面とできること

ここからは、実際の画面を見ながら、このツールで何ができるかを簡潔に説明します。

日付や場所、アルコールの有無など決める
始めにパーティーの詳細を決めます。決める項目は以下の通り。
- パーティー名
- パーティーの日付と時間
- 場所
- アルコールの有無
- 分担のバランス

メンバーを登録する
続いてメンバーを登録します。メンバーは名前や食事のニーズを登録します。
- アバター(絵文字)
- 名前
- 食事に関するニーズ(ヴィーガンやアルコールなど)
参加者の数だけ繰り返します。(最低2名)

持ち物を選ぶ
持ち物を選びます。ここで重要なのは、ゼロから入力させない設計です。ピザ、ビール、チキン、ポテトチップス、炭酸飲料など、観戦パーティーでよくある持ち物があらかじめ用意されています。
テンプレートから選ぶだけで、リストが完成します。テンプレートはこちら。
- Snacks(ポテトチップスやチキン、ハンバーガーなど)
- Drinks(ビール、炭酸飲料、ワインなど)
- Mains(ピザ、サンドイッチ、タコスなど)
- Desserts(ブラウニー、クッキー、アイスなど)
- Supplies(皿、コップ、フォークなど)
それぞれに予算も設定してあるので、大体の総額も算出されます。最初に「分担する時のバランス」スイッチをオンにしておくと、価格がある程度均等になるように配分してくれます。
アメリカの観戦を想定しているので、持ち寄り内容もアメリカンですが、カスタムで追加することも可能です。テンプレートがあれば、「とりあえずこれでいいか」と判断が早くなりますよね。

振り分けを開始する
後は「KICK OFF!」をクリックすると、振り分けが始まります。ここは楽しい雰囲気を出すために、「TOUCHDOWN!」(アメフトの得点する時の表現)という合図とともに、何が誰に割り振られたかを簡潔に、連続して表示するようにしました。
やり直しをすることもできます。
上の動画のように、動きのあるUIにもできるのは驚きでした!
分担を確認する
分担された持ち物は一覧で確認できます。チェックリスト形式になっているので、購入したらチェックします。

このリストを共有することもでき、チェックを入れると同期されるようになっています。
購入を完了する
全てのチェックが入って購入を完了すると、最後は「みんなでゲームを楽しもう!」というメッセージが表示されます。

これできっと、「めんどくさがって決まらない」「押し付け合いになる」といった問題を楽しく解消できるでしょう。
日本人向けにサッカーを題材にリメイクしてみようと思います。
参考:持ち物分担ツール作成のプロンプト

参考までにこのツールを作成した際のプロンプトを紹介します。アメリカ人向けアプリのため、プロンプトを英語にしましたが、わかりやすいように日本語で掲載します。
アプリ名: Touchdown Draft
目的: スーパーボウル観戦パーティーの持ち寄り品を友人に割り当て、タッチダウンアニメーションで楽しく決定。その後、共有可能なチェックリストを生成する。
ページ構成: ホーム、パーティー設定、メンバー、ドラフトアニメーション、結果・共有
データ: パーティー、メンバー、アイテム、割り当て
ルール: アルコール可否の設定を尊重、メンバーの制約を考慮、推定コストをメンバー間で均等に配分、最大2回まで再抽選可能
結果ページ: 持参状況を確認できる「持参済み」チェックボックス、リンク付きの共有カード
プレビューを確認してから追加の指示をします。
途中に戻るボタンが欲しいです。 ところどころ、背景色が白、テキストが白のボタンがあり、読めません。
タッチダウンの時に、「担当する人の顔文字+→+購入するもの」になっているが、逆にしてください。つまり、購入するものが誰の担当になったかを明示するイメージです。 「Reroll Draft (2 left)」をクリックしたときは、やり直しになるんですよね?この時、2回やり直しと、結果に1回目の時のものも残っており、購入する商品が2倍になります。 「Reroll Draft」をクリックしたら、前回のドラフトはクリアにして欲しいです。
「Items Brought」で全ての商品にチェックが入ったら、「All purchased!!」というボタンを表示してください。 ボタンをクリックするとページが遷移して、「Now, let’s all enjoy the game!!(みんなでゲームを楽しもう)」というワクワクするような画面を表示してください。 このページには、最初に戻るボタンを設置してください。
最初にアプリ全体の設計をして、それから細かい調整をするのがポイントです。なお、実際にはもっと細かい微調整をしているのですが、それらは省略します。
プロンプト作成も生成AIに手伝ってもらいました。
Base44でのアプリ作成が向いている人

ここまで読んで、「自分にも何か作れそう」「あれを作りたい」と感じていただけたら、ぜひ挑戦してみてください。
最後に、Base44でのアプリ作成が向いている方を解説します。
1. 短期間で、動くものを作りたい人
Base44の最大の強みは、「速く作れる」ことです。完璧なアプリを目指すのではなく、「とりあえず使えるツール」を今すぐ作りたい人に向いています。
今回の持ち物分担ツールも、構想から完成まで1時間程度でした。コードは一切書いていません。
クライアント向けのアプリを作る場合、初回面談前に要件を聞いておいてサンプルを作成。最初の商談でデモを見てもらえれば、スムーズに進むこと間違いありません!
2. コードは書けないが、アイデアはある人
「こういうツールがあったら便利なのに」というアイデアを持っている人は多いです。これまでアプリ作成には、かなりのプログラミング知識が必要となり、簡単に作れるものではありませんでした。
しかし、Base44の登場により、コードを書かずとも、AIと対話するだけで、アプリを作れるようになりました。バイブコーディング(AIに指示を出しながらコードを書く手法)のスキルを身につければ、さらに細かい調整も可能です。
普通、アプリを作る場合、フロントエンド、バックエンド、データベース設計など、様々なスキル・知識が必要になります。そのため、最低でも2〜3人のチームで数ヶ月はかかるでしょう。
外注する場合は、数十万円から数百万円のコストがかかることも珍しくありません。
3. 自分や小規模チームで使うツールを気軽に作りたい人
Base44は、個人事業主や副業をしている人、小規模事業者、スタートアップ企業に特に向いています。
大企業では導入のハードルがありますが、小回りの利く環境なら話は別。自分たちに必要なツールを、必要なタイミングで作れます。顧客管理、案件管理、進捗トラッキングなど、「あったらいいな」を形にして、チームの生産性をどんどん上げていきましょう。
「大企業では導入にハードルがある」というのは、セキュリティとかではなく、文化の問題です。日本の企業は新しいツールの導入・利用には慎重になり過ぎる傾向があります。
4. 完璧を求めず、「まず作ってみる」ことを重視する人
Base44で作ったツールは、完璧ではありません。デザインや機能において、プロが作ったアプリに劣る可能性があります。既存のWebサービスの方が完成度は高いでしょう。
しかし、「勉強して、完璧なツールを数年後に作る」より、「今日使えるツールを今作る」方が価値がある場面が多いです。
このような考え方の人に向いています。
ここまで読んで「自分に当てはまる」と感じたなら、 次にやるべきことは、「実際に触って、自分の業務に置き換えてみる」です。
この記事と同じ画面が作れるかどうか、自分の課題が解決できそうかどうか、触れば30分〜1時間程度で判断できるでしょう。
自分でも作れるかどうかは触るのが一番早い
ここまで読んでくださったあなたは、「自分にも作れそう」と感じていただけたのではないでしょうか。そのような方はぜひ、Base44で実際にアプリを作成してみてください。
もし「まだ分からない」という状態なら、調べ続けるより、実際に触った方が早いです。
- 自分のアイデアが、Base44で実現できるか
- AIとの対話で、どこまで作り込めるか
- 実際に使ってみて、どう感じるか
これらは、触ってみないと分かりません。Base44は無料で始められ、クレジットカードの登録も不要ですから、リスクゼロで試せます。
自分の中の疑問は、実際に触ることで解消されてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!




