Difyとは? 機能・料金・メリットなどを初心者向けに分かりやすく解説
「ChatGPTは便利だけど、毎回同じ指示を入力するのが面倒……」
「自社のマニュアルや、自分のメモの内容をもとに答えてくれるAIが欲しい」
生成AIを使いこなす中で、このような一歩進んだ悩みを感じたことはありませんか?
そんな願いを、プログラミングの知識ゼロで叶えてくれるツールが「Dify(ディフィー)」です。Difyは、単にAIとチャットをするためのツールではありません。あなたの仕事や学習のルールを教え込み、特定の業務を自動でこなす「自分専用のAIアプリ」を組み立てるためのプラットフォームです。
こんにちは、シントビ管理人のなかむーです。
昨今は汎用的なAIから、業務や作業に特化したAIに注目が集まっています。このようなAIを活用することで、DX・業務効率化の流れが加速していくでしょう。
今回も文系目線でわかりやすく解説していきます。
この記事を読むことで以下のことがわかります。
- Difyで何ができるのか、他のAIツールとの違い
- Difyの料金、メリット・デメリット
- Difyの活用例
AIを「使う」側から、AIを「道具として設計する」側へ。あなたの生産性を劇的に変える第一歩を踏み出しましょう。
Difyとは?プログラミングなしでAIアプリを作れるツール

Dify(ディフィー)は、生成AIを活用した「自分専用のAIアプリ」を、プログラミング不要(ノーコード)で開発できるプラットフォームです。
ノーコードとは、プログラミングコードを書かずに、アプリやWebサービスを作れる開発手法のことです。
ChatGPTのようなAIを単に「そのまま使う」のではなく、「特定の目的や用途に合わせてカスタマイズして使う」ことができる点が最大の魅力です。例えば、以下のようなAIを自由に組み立てることができます。
- 社内ドキュメント専用AI
「自社のマニュアルや過去の資料」だけを根拠に回答する - 定型業務AI
「決まったフォーマット」で必ずアウトプットする - ワークフロー型AI
「情報の検索→要約→メール作成」といった一連の作業を自動化する
DifyはNVIDIAやAWS、NTT DATAといった世界的企業と戦略的パートナーシップを締結しており、個人クリエイターから大企業まで幅広く注目を集めているサービスです。
Difyの読み方には以前「ディファイ / ディーファイ」などがありましたが、公式より「ディフィー」に統一すると発表がありました。2025年6月30日
プログラミング不要!直感的な操作で開発できる
通常、AIアプリの開発には複雑なプログラミングスキルが不可欠です。しかしDifyは、「コードは書けないけれど、便利なAIツールを自作したい」という方を対象に設計されています。
専門的なソースコードを書く代わりに、「ブロックをつなぎ合わせるような視覚的な操作(ワークフロー)」や「日本語による指示(プロンプト)」を中心として開発が進められます。
ただし、より高度な連携や外部公開(サーバー構築など)を行う際には、一部の専門知識が求められる場面もあります。そうした壁にぶつかった際は、ChatGPTやGeminiに「Difyの設定方法」を相談しながら進めるのが、スムーズに使いこなすコツです。
専門知識がなくてもできる幅は大きいです。まずは簡単なアプリを作成してみて、勉強しながら徐々に高機能にカスタマイズしていくと良いでしょう。(私もそうしました。)
Difyは日本語で使える?設定方法と使い勝手
Difyは海外発のツールですが、管理画面・AIの回答ともに日本語に完全対応しています。 英語に苦手意識がある方でも、導入のハードルは極めて低いといえます。
- 管理画面の日本語化
設定メニューから言語を「日本語」に切り替えるだけで、ほぼすべての操作メニューが日本語表示になります。 - 日本語での開発
AIへの指示(プロンプト)や、読み込ませる資料、AIからの回答もすべて日本語で完結します。 - 日本国内の情報の多さ
日本人ユーザーが非常に多いため、操作に迷った際も日本語の解説記事や動画がすぐに見つかる点も大きなメリットです。
「海外ツールだから難しそう」という心配は不要です。ChatGPTを使うのと変わらない感覚で、自分専用のAIアプリ作りをスタートできます。
Difyには日本法人(株式会社LangGenius)があり、言語も「英語」「中国語」「日本語」の3つ。日本市場に力を入れているのが伺えます。
Difyと他のAIツールの違い|ChatGPT、GPTs、Gemsとどう違う?

Difyを理解する上で欠かせないのが、すでに多くの人が使っているChatGPTやGemini、そしてそれらのカスタマイズ機能(GPTsやGems)との違いです。
ざっくり使い分けは以下の通りです。
- 手軽に対話をしたいなら、ChatGPT/Gemini
- とりあえずAIカスタマイズを試したい」なら、GPTs / Gems
- 複数のAIモデルを使い分けたい、業務プロセスを自動化したいなら、Dify
業務などで本格的に活用するならDifyがオススメです。詳しく解説します。
ChatGPTやGeminiを使うのと何が違うのか?
ChatGPTやGeminiは、質問に対して汎用的に答えてくれる「AIチャットサービス」です。非常に便利ですが、基本的にはその都度指示を出す「その場限りのやり取り」が中心になります。
一方、Difyは「AIを動かす仕組み(アプリ)を作るためのツール」です。両者の違いを整理すると、以下のようになります。
- ChatGPT / Gemini
その場で相談したり、調べ物をしたりするための「AI」 - Dify
決まった役割や仕事(タスク)を自動化するための「AIを作る道具」
GPTsやGemsとの違い|Difyを選ぶべき理由は?
ChatGPTには「GPTs」、Geminiには「Gems」という、特定の役割を持たせたAIを作れる機能が標準で備わっています。これらとDifyの最大の違いは、「自由度」と「運用のしやすさ」です。
| 比較項目 | GPTs / Gems | Dify |
| 手軽さ | ◎(対話だけで作れる) | △(設定が必要) |
| 選べるAIモデル | △自社モデルのみ (GPTsならChatGPTのみ) | ◎自由自在 (GPT、Claude、Gemini等を混在可) |
| 資料読み込み | △(仕組みがブラックボックス) | ◎(精度の高い検索設定が可能) |
| 外部連携 | △(限定的な連携) | ◎(他ツールや自社システムと繋ぎやすい) |
| ログ管理 | ×(ユーザーが何を聞いたか見えない) | ◎(利用状況や改善ポイントを可視化) |
ノーコードとはいえ、Difyには少し専門知識が必要になります。その点の手軽さはGPTsやGemsの方が長けています。
1. 「AIモデル」を自由に選べる・組み合わせられる
GPTsはOpenAIのモデルしか使えませんし、GemsはGeminiのモデルしか使えません。対して、Difyは「AIのセレクトショップ」のようなもの。「思考が鋭いClaude 3.5をメインに使い、要約には安価なモデルを使う」といった、目的に合わせた最適なモデルの使い分けが可能です。
2. 「中身」を細かく調整できる
GPTsなどは「資料を渡せば、あとはAIにお任せ」というブラックボックスな部分が多いのが特徴です。一方、Difyは資料のどこを参照して回答するかを細かく設計できるため、「AIが嘘をつかない(ハルシネーションを防ぐ)仕組み」をより厳格に作り込むことができます。
3. 「組織」での本格運用に強い
GPTsは個人が手軽に使うには最適ですが、仕事で使う場合「誰が、どんな質問をして、どんなエラーが出たか」といった管理が困難です。Difyは利用ログを細かく追跡できるため、業務の改善やセキュリティ管理を重視するビジネスシーンで選ばれています。
本格的に業務でAIを使いたい場合には、その業務に特化したAIツールにカスタマイズするのが一番ですよね。それを実現するのがDifyです。
Difyで作れるAIアプリの具体例

Difyの強みは、汎用的なAIを「特定の仕事に特化したエキスパート」に変えられる点です。AIアプリ作成未経験の方でも活用イメージが湧きやすい、3つの代表的な例を紹介します。
1. 社内資料やマニュアルを熟知した「ナレッジ回答AI」
Difyは、PDFやExcel、テキストファイルを読み込ませて、その内容だけを根拠に回答させるのが非常に得意です(これをRAG(ラグ)と呼びます)。
- 社内規定・福利厚生Bot
「交通費の申請期限はいつ?」といった質問に、社内規程を元に即答する。 - 製品マニュアル検索AI
大量にある製品仕様書から、必要な情報だけをピンポイントで抽出して説明する。 - 自分専用ナレッジベース
自分が過去に書いたメモや日記を読み込ませ、思考の整理をサポートしてもらう。
ChatGPTのように「もっともらしい嘘(ハルシネーション)」をつくリスクを抑え、「手元の資料に書いてあることだけ」を正確に答えさせることができます。
2. 決まった手順で仕事をこなす「業務自動化ワークフロー」
単なるチャット形式だけでなく、複数のステップを組み合わせた「自動化ツール」も作れます。
- 議事録作成・タスク抽出AI
会議の書き起こしを入力すると、「要約」→「決定事項の抽出」→「次回のタスク一覧」を自動で作成する。 - メール返信案作成AI
相手からのメールと自分のスケジュールを読み込ませ、最適な返信候補を3パターン作成する。 - SNS投稿生成AI
ブログの記事URLを入力するだけで、X(Twitter)やInstagram用の告知文章を一括生成する。
1回の入力で「要約、翻訳、分析」などを連続して実行させられるため、ルーチンワークの時間を劇的に短縮できます。
3. 学習・スキルの習得を支える「専用コーチAI」
「教えるプロ」としての役割を与えることで、パーソナルな学習環境を作れます。
- プログラミング学習メンター
コードのミスを指摘するだけでなく、「なぜ間違っているのか」を段階的にヒントを出して考えさせる。 - 語学ロールプレイAI
「ホテルの受付」「海外の友人との会話」など、特定のシチュエーションを固定して英会話の練習相手になる。 - 資格試験対策Bot
過去問データを元に、自分の苦手な分野だけを繰り返し出題してくれる。
このように、Difyで作ったAIアプリは、単なる相談相手ではなく、あなたの「優秀な部下」や「専属アシスタント」になります。
また「AIに何をさせるか」を「テンプレート」にして保存できるので、一度作れば、いつでも同じ品質で仕事をこなしてくれます。Difyは、AIを個人のスキルから「組織や自分の資産」に変えるための土台となるツールです。
Difyの料金プランと無料でできること

Difyには、手軽に始められる「クラウド版(Dify Cloud)」と、自社のサーバーにインストールする「セルフホスト版」の2種類があります。
まずは、もっとも一般的な「クラウド版」の料金プランを見ていきましょう。
クラウド版の料金プラン比較
クラウド版の料金プランは以下の通りです。
| Sandbox | Professional | Team | |
|---|---|---|---|
| 対象 | テスト 開発初心者 | 個人開発者 小規模チーム | 中規模チーム |
| 月額料金 | 0ドル | 59ドル | 159ドル |
| メッセージクレジット | 200 | 5,000 | 10,000 |
| チームメンバー | 1人 | 3人 | 50人 |
| アプリ数 | 5個 | 50個 | 200個 |
| ナレッジベースの データストレージ | 50MB | 5GB | 20GB |
| APIリクエスト制限 | 5,000/月 | 無制限 | 無制限 |
※別途、ChatGPT(OpenAI)やClaude(Anthropic)などの「AIモデル」を利用するためのAPI利用料が必要になる場合があります。
まず触ってみたいという場合には、無料のSandboxがおすすめ。しかし、しっかりと業務で使うのなら、Professionalプラン以上を使いましょう。
無料プラン「Sandbox」でできること
「無料だとあまり使えないのでは?」と思うかもしれませんが、Difyの無料プランは非常に充実しています。以下の内容はすべて無料枠の範囲内です。
- 最大10個までのアプリ作成
議事録作成、メール返信、社内検索など、複数のアプリを並行して作れます。 - ナレッジ機能(RAG)の利用
PDFやテキストファイルをアップロードして、その内容に基づいた回答をさせる機能も使えます(容量制限あり)。 - 最新AIモデルのお試し利用
最初の200回分程度の実行(メッセージクレジット)が付与されるため、自分でAPIを契約しなくてもすぐにAIの反応を試せます。
など
「まずは自分専用の便利ツールを作ってみたい」という目的であれば、無料プランで十分に事足ります。
セルフホスト版の料金プラン比較
セルフホスト版はオープンソースを利用します。セルフホスト版のプランの違いは以下の通りです。
| Community | Premium | Enterprise | |
|---|---|---|---|
| 対象 | 個人開発者 小規模チーム | 中規模チーム | 大規模チーム |
| 月額料金 | 無料 | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| 機能 | すべてのコア機能 | Communityプランの全て カスタマイズWeb青プリのロゴ、ブランド 優先メールとチャットサポート など | Premiumプランの全て 商用ライセンスの認可 複数のワークスペース 専門的な技術サポート など |
Community版においては「無料」となっていますが、サーバーを用意する必要があります。
- 利用料が無料
Dify自体のライセンス料は無料(コミュニティ版)で、アプリの作成数も無制限です。 - データの秘匿性
自社サーバー内でデータが完結するため、セキュリティを重視する企業に選ばれています。 - サーバー知識が必要
構築にはITの専門知識や、サーバーを維持するための費用(VPS代など)がかかります。
構築には専門的な知識が必要になってきます。初心者の方はクラウド版から始め、興味が出てきたら、勉強しながらセルフホスト版を試してみるのが良いでしょう。
どのプランを選べばいい?
使い分けの目安は以下の通りです。
- 個人で試したい・すぐに始めたい
→「クラウド版のSandbox(無料)」がおすすめ。数分で登録してすぐに開発を始められます。 - チームで活用したい・作成数を増やしたい
→「クラウド版のProfessional」を検討。アプリの作成数制限がなくなり、本格的な運用が可能になります。 - セキュリティ重視・開発者として使い倒したい
→「セルフホスト版」を選択。サーバー構築の手間はかかりますが、自由度が最も高い選択肢です。
Difyのメリットとデメリット

Difyは非常に強力なツールですが、万能ではありません。ここではメリットとデメリットを整理します。
Difyを使うメリット
最大の利点は、AIを単なる「チャット相手」から「専用の業務システム」へ昇華させられる点です。
- ノーコードで高度な開発が可能
プログラミングができなくても、複雑な処理を組み合わせたAIアプリを作れます。 - 回答の正確性をコントロールできる
独自の資料を読み込ませることで、AI特有の「もっともらしい嘘(ハルシネーション)」を最小限に抑えられます。 - 定型業務の自動化
毎回同じ指示を入力する手間がなくなり、ボタン一つで決まった仕事(要約、添削、メール作成など)を完結できます。 - 高いコストパフォーマンス
無料プランでも驚くほど多機能で、個人利用の範囲なら十分に実用可能です。
Difyのデメリットと注意点
自由度が高い反面、導入には以下のような壁もあります。
- 「作り込み」に時間と試行錯誤が必要
AIに理想通りの動きをさせるには、指示文(プロンプト)の調整やワークフローの設計に慣れが必要です。 - 機能が多すぎて迷う
設定項目が非常に多いため、初心者は「どこから触ればいいか」で立ち止まってしまう可能性があります。 - APIやサーバーの知識が必要になる場面も
クラウド版の制限を超えて使い込んだり、自社専用環境を作ろうとすると、ITリテラシーが求められます。
Difyが向いている人・向いていない人
Difyはノーコードとはいえ、ある程度のIT・AIの専門知識が必要です。Difyの活用が向いている人、向いていない人は以下の通りです。
- ChatGPTを使っていて「毎回同じ説明や指示をするのが面倒」と感じる人
- 社内マニュアルや自分のメモなど、特定の資料に基づいた正確な回答が欲しい人
- AIを単発の流行りではなく、継続的な「業務の仕組み」として組み込みたい人
- プログラミングはできないが、自分でアプリを開発する楽しさを味わいたい人
- とにかく今すぐAIに質問して、パッと答えが欲しい人
- 「設定」や「構築」という作業自体にストレスを感じる人
- 雑談や、とりとめのないアイデア出しなど、自由な対話を楽しみたい人
- 特定の役割を固定せず、何でもこなす「万能な相棒」を求めている人
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新しいキャリアに挑戦したい方は以下の記事も参考にしてください。
詳しく学びたいなら「ゼロからわかるDifyの教科書」がおすすめ!
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実践的な内容が学べたり、転職支援が受けられたりと、独学で学ぶよりも効率的です。興味がある方は以下の記事を参考にしてください。
AIを「使う」から「作り出す」ステージへ
Difyは、これまで専門のエンジニアにしかできなかった「AIアプリの開発」を、誰にでも開放してくれる画期的なツールです。
「AIに何ができるか」を模索する段階は終わり、これからはDifyを使って「AIに何をさせるか」を自分でデザインする時代が来ています。
「自分に使いこなせるかな?」と迷っているなら、まずはクラウド版の無料アカウントを作成して、テンプレートを触ってみることから始めましょう。使い方については近日記事として公開します。
まずは今日、あなただけの「最初のアシスタント」を誕生させてみませんか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!






