自分の仕事はこのままで大丈夫だろうか
AIに代替されてしまわないかな

ChatGPTをはじめとするAI技術の進化により、不安を感じる人が増えています。実際、AIによって単純作業やルーティン業務の多くが自動化されつつあり、今後10年で“なくなる仕事”も少なくありません。

一方で、AIを活用しながら働く「AIに強い職種」も急速に増えています。つまり、AIは仕事を奪う存在ではなく、“仕事の選び方”を変える存在といえるでしょう。

こんにちは、シントビ管理人のなかむーです。

AIが普及してきた昨今、海外では大規模な人員削減の話が多くなりましたね。「日本の企業はAI化が遅れている」と言われているのでまだですが、いずれこの波が来てもおかしくありません。

この記事を読むことで以下のことがわかります。

この記事ではいわゆる一般的なサラリーマンに限定し、AIによって影響を受ける仕事・残る仕事を比較。これからの時代に安定して働けるであろう職種を紹介します。

結論を先に言うと、今後10年間で最も安定して需要が伸びるのはIT職・デジタル職であり、未経験者でも挑戦しやすい職種も増えています。

AI時代に不安を抱えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

AIによって影響を受ける仕事とは?

AIの登場によって最も影響を受けるのは、「マニュアル化された作業」や「判断基準が明確な業務」です。これらはAIやRPA(業務自動化ツール)が得意とする領域であり、人間が行うよりも速く・正確に処理できます。つまり、単純作業や定型業務ほどAIに代替されやすいといえます。

以下では、特に影響を受けやすい代表的な職種を紹介します。

事務職

書類作成、データ入力、スケジュール調整など、ルーティンワークの多い事務職はAI化の波を強く受けます。ChatGPTのような生成AIや自動化ツールが、メール文の作成、経費処理、日程調整などを代行できるようになり、必要な人数が減少傾向です。

ただし、業務改善やシステム導入をサポートする「ITサポート職」などにスキルを拡張すれば、AI時代でも価値を発揮できるでしょう。

OECDのレポートでは、「加盟国平均で約27%の職業が“高リスク”の自動化対象」と報告されており、事務職はその典型です。

参考:OECD雇用見通し2023

ルーティン型販売職

マニュアル通りの接客やレジ対応など、定型業務中心の販売職も自動化の対象です。セルフレジやオンライン注文、AIチャット接客などの普及により、単純な販売対応は減少しています。(セルフレジは本当に増えましたね)

ただし、培った接客技術は無駄ではありません。今後は、データを活用して顧客ニーズを提案できる「カスタマーサクセス」や「インサイドセールス」へ転身すると、そのスキルを活かせるでしょう。

カナダの名門マギル大学の論文では、「小売・販売業において、AI導入率の高い環境では“販売職の仕事消失”というよりは“業務構造変化・生産性向上”が確認された。」とのこと。これから大きな変化が起きそうです。

参考:人工知能(AI)の導入が雇用喪失率に与える影響(2025年:マギル大学)

単純作業中心の業務

倉庫内の仕分けや検品、製造ラインの監視など、反復的な作業もAI・ロボットによる自動化が進んでいます。これらの仕事は精度やスピードがAIに勝りにくく、長期的には雇用減少が予測されています。

一方で、機械を管理・メンテナンスする「オペレーター」や「データ監視」など、AIを支える立場へのキャリアチェンジがチャンスになります。

OECDのレポートでは、「『定型的な作業・明確な判断基準が少ない作業』が自動化リスクが高い」と報告されています。

参考:OECD雇用見通し2023

他にも以下のような仕事はAI化の影響を受けやすいと言われています。

  • 電話オペレーター
  • 倉庫・物流の仕分け・ピッキング業務
  • 会計・経理処理
  • 航空券・ホテル予約カウンター
  • 銀行窓口事務
  • 翻訳・通訳
  • 各種審査業務

AIでも代替しにくい仕事

AIが急速に進化する一方で、「人間だからこそできる仕事」も確実に存在します。それは、創造力・コミュニケーション・課題解決力が求められる領域です。AIが“正確にこなす作業”を支える・活かす・広げる仕事こそ、これからの時代に伸びていく職種といえます。

“人間だからこそできる”さまざまな職種の中でも、IT関連職はAIの影響を受けにくく、むしろAI活用により需要が拡大しています。

創造力や表現力を必要とするクリエイティブ系の仕事

デザイン・ライティング・動画制作など、世界観の構築や感性に基づく判断が必要な領域は、AI単体で完結させることが難しい分野です。

AIが補助として使われるほど、“最終的な品質判断”を担う人の価値が高くなります。

確かに動画生成、画像生成などの進化は凄まじいです。違和感も減ってきました。ちょっとしたクリエイティブな仕事はAIに置き換わるでしょうが、全てが置き換わるのは遠い先のようです。

顧客理解・信頼構築が中心の営業・カスタマー系の仕事

営業やカスタマーサクセスは、顧客の状況や感情を読み取りながら対応する仕事です。

AIチャットボットで定型回答は代替できますが、長期関係構築や問題解決は人間が強みを発揮します。

お客様自身が気づいていない本質な悩みや課題を、AIが読み取るのは不可能に近いです。

状況判断と意思決定を行うマネジメント・リーダー職

部下育成、部門調整、優先順位の判断など、複雑な意思決定が求められる職種は自動化しにくい領域です。

AIは情報提供はできますが、責任を伴う判断は人が担う必要があります。

課題発見と改善提案を行うコンサル・PM(プロジェクト管理)

企業やチームの課題分析、改善提案、プロジェクト推進などは、状況の文脈を理解して最適解を導く能力が求められます。

この“非定型業務”はAIの最も苦手とする領域です。

デジタル・AIを支える技術職(IT職・エンジニア職)

システム構築、クラウド運用、データ整備、AI活用環境づくりなど、IT基盤を整える仕事は、AIが普及するほど需要が増える分野です。

生成AIがコーディングを補助しても、「設計」「運用」「改善」などの判断は人間が担います。

私はIT業界に身をおいていますが、人材不足が叫ばれています。

これらの仕事はいずれもAI時代に価値が高まる分野ですが、中でも「未経験から比較的挑戦しやすく」「将来性が強い」領域として注目されているのがIT職(デジタル職)です。AI活用を支える職種は今後10年以上需要が伸び続けると言われており、異業種からのキャリアチェンジも増えています。

次の章では、AI時代でも安定して働ける、未経験から狙える具体的なIT職6選を紹介します。

これから選ぶべき、安定かつ成長するIT職6選!

AIの進化によって、従来の働き方は大きく変わりつつあります。とはいえ、「安定した仕事=AIに代替されにくい仕事」と「成長できる仕事=AIを使いこなす仕事」は両立可能です。

ここでは、未経験からでも挑戦しやすく、今後10年先を見据えて需要が高まり続ける5つのIT職を紹介します。

  • ITサポート
  • ITエンジニア
  • SaaS製品の営業
  • カスタマーサクセス
  • AI補助業務 / データサポート
  • DX推進関連職

1. ITサポート

システムやツールの利用方法を案内したり、社内のトラブル対応を行う職種です。専門知識は徐々に身につけていけばよく、「人を支える力」「丁寧なコミュニケーション」が重視されます。

リモート勤務も増えており、事務職やカスタマー対応経験がある人にも向いています。IT業界の入り口として人気が高く、キャリアを積むことでエンジニアやDX推進職へのステップアップも可能です。

2. ITエンジニア

Webサイトやアプリの開発、インフラ整備などを担う職種で、AI時代においても基盤となるスキル領域です。生成AIがコード補助を行うことで、未経験者でも学習ハードルが下がっています。

主な未経験者向けエンジニア職
  • QAエンジニア
  • Webエンジニア
  • アプリエンジニア
  • インフラエンジニア
  • セキュリティエンジニア
  • データエンジニア

基礎的なITリテラシーに加え、各種エンジニアで求められるスキルを学習して転職をするのが一般的です。20代〜30代前半の未経験者にも門戸が開かれている場合が多いです。

AIを活用できるエンジニアほど市場価値が高く、年収アップのチャンスも広がります。

年齢制限がある場合が多いですが、ポテンシャル採用をしている企業も多くあります。

3. SaaS製品の営業

営業職はAIによって“なくなる”のではなく、“変化する”仕事です。AIを使ってリード情報を整理したり、商談履歴を分析して最適な提案をしたりと、データドリブンな営業活動が主流になっていくでしょう。

IT系の商材、特にSaaS製品(Software as a Service)の営業職は需要が高いです。営業には基本的なITリテラシーが必要な場合が多く、その分年収も高くなりがちです。「インサイドセールス」と言って、Web会議ツールなどを用いた営業活動も増えています。

他業界で営業経験がある方には、おすすめの職種です。

営業職の人はCRM(顧客関係管理)ツールでSalesForceを使うことも多いですが、AI機能が搭載されましたね。このようなAI搭載ツールを的確に使いこなすスキルも重要です。

4. カスタマーサクセス

AIが定型的な問い合わせを処理できるようになることで、カスタマー”サポート”の職種は減っていくでしょう。しかし、顧客の課題を深く理解し、最適な提案をする役割は人間にしか担えません。この顧客の成功をサポートする「カスタマー”サクセス”」は、営業職からのキャリアチェンジにも向いており、IT業界でも注目されている職種です。

データをもとに顧客行動を分析し、改善提案を行うスキルがあれば、AI時代でも評価されやすくなります。

ちなみに私は、IT系の営業&カスタマーサクセスです。

5. AI補助業務 / データサポート

AI開発やデータ分析の現場を支えるサポート職です。たとえば、AIモデルの学習データを整える「データクレンジング」や、ツール操作のサポートなどを担当します。

プログラミングができなくても始められるため、AI分野への第一歩として注目されています。データリテラシーを身につければ、将来的にデータアナリストやAIエンジニアへのキャリア転換も可能です。

6. DX推進関連職

企業がデジタル化を進めるうえで、業務改善やシステム導入をサポートする職種です。Excel管理を自動化するようなことから、社内チャットボットの導入、SaaS製品や自動化ツールの導入など、AI・ITの知識を現場に広める役割を担います。

「現場の課題を理解できる人材」が求められるため、営業・事務・販売など異業種経験が活かしやすいのが特徴です。今後も全業界で需要が増える“AI時代の安定職”といえるでしょう。

どの職種にも「適正」があります。自身の強みや得意、今までのキャリアなどから、総合的に判断するのが良いでしょう。

自分ではわからない適正もあるため、後述の転職エージェントを活用して、客観的に判断するのがおすすめです。

未経験から半年でIT転職を実現するロードマップ

AI時代に安定した仕事へとキャリアチェンジするには、ただ「勉強を始める」だけでなく、正しい順序でステップを踏むことが重要です。以下のロードマップに沿って進めれば、未経験でも最短ルートでIT業界に転職できます。

  1. 1ヶ月|自分の強みと適性を知る & キャリア方針を明確化する
  2. 2ヶ月|基礎的なITリテラシーを身につける
  3. 3〜4ヶ月|ポートフォリオ作成 ※必要な人のみ
  4. 5〜6ヶ月|転職エージェント+選考対策
  5. 内定後〜|スキルアップを継続する

ロードマップの各ステップの詳細は、以下の記事を参考にしてください。

未経験から転職する場合には、それなりの準備が必要です。そのため、スキル診断、キャリアカウンセリング、書類添削などのない転職エージェントは、ここでは避けた方がいいでしょう。

未経験からのIT業界転職には転職エージェントの活用がおすすめ

IT業界に興味はあるけれど、何から始めたらいいかわからない
ブラック企業は避けたい…いい企業に出会いたい!

そんな方には「未経験特化のIT転職エージェント」の活用がおすすめです。

具体的には、

  • 未経験OKのIT職求人を多数保有(ITサポート / エンジニア / IT営業など
  • スキルチェックや学習アドバイス
  • 書類添削・面接練習
  • キャリア定着サポート
  • 学習支援
    など

このようなサービスがなんと無料で受けられます。
※サービスの詳細は転職エージェントによって異なります。

なぜ転職エージェントを利用するのがいいのか、具体的にどの転職エージェントを活用するのがいいのか、については以下の記事を参考にしてください。

AI時代に強いキャリアを、いまからつくろう

AIの進化によって、これまでの働き方や職種は確実に変化しています。しかし、「AIに奪われる仕事」もあれば、「AIを活かして成長できる仕事」もあるのが現実です。重要なのは、変化を恐れるのではなく、AIと共に働けるスキルを身につけることです。

未経験からでも、ITサポートやカスタマーサクセス、クラウド運用補助など、AI時代に必要とされる職種へキャリアチェンジすることは十分可能です。

不安を行動に変え、AI時代に“なくならないキャリア”を築いていきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

少しでも役に立てたら嬉しいです。