仕事でも生成AIを活用する機会が増えてきた昨今。生成AIへの指示で悩むことはありませんか？
どういうプロンプトが正しいの？
プロンプトエンジニアリングを学べる本が知りたい
この記事を読むことで、上記のような疑問が解決します。
生成AIから期待する結果を得るためのプロンプト（命令・指示）作成技術を「プロンプトエンジニアリング」と言います。このプロンプトエンジニアリングを知っているか知らないかで、生成AIを活用したあなたの仕事の成果は大きく変わるでしょう。
こんにちは、シントビ管理人のなかむーです。
私も四苦八苦しながら、日々プロンプトの改善を行っています。書籍なども多く読んできました。
今回も文系目線でわかりやすく解説していきます。
この記事を読むことで以下のことがわかります。
- プロンプトエンジニアリングの良書
- 自分にはどの本が最適か
今回の内容を参考に、自分に合ったプロンプトエンジニアリングの書籍を見つけてください。
プロンプトエンジニアリングとは？
「プロンプトエンジニアリング」とは、生成AIに対して指示を出すための「プロンプト（指示文）」を設計・最適化する技術のことです。
この技術は、AIから期待する結果を得るためにとても重要です。例えば、AIに質問する場合、こちらの状況やほしい結果をどのように伝えるかで出力内容は大きく変わります。
簡単な例を見てみましょう。子どもへの誕生日プレゼントには何がいいかを質問します。
漠然と子どもの誕生日プレゼントについて質問しても、ありきたりな回答しか返ってきません。実際にこの回答通りにプレゼントすると、失敗する確率も高いでしょう。
今度は具体的なプロンプトを与えてみます。
この回答を元に選んだら、喜んでもらえる可能性が高そうですね。
今回はとても簡単な例を出しましたが、AIの思考プロセスを段階的にしたり、深い思考を求めたりすることで、AIはより正確で有用な結果を提供することが可能になります。
そのためプロンプトエンジニアリングは、AI技術を効果的に活用する上で欠かせないスキルといえ、これからのAI時代に必須のスキルとなるでしょう。
プロンプトエンジニアリングのおすすめ書籍3選！
プロンプトエンジニアリングに関するスキルを身につけるのには実践が一番ですが、その前に基本となる型を知っておくことが重要です。
プロンプトエンジニアリングを手軽に学ぶ方法としては、書籍がおすすめです。そこでこれからプロンプトエンジニアリングを学ぶ方におすすめの書籍を3つ紹介します。
YouTubeも悪くないですが、どうしても受け身になりがちです。
この一冊で全部わかる ChatGPT & Copilotの教科書（中島 大介氏著）
この本は非常にわかりやすく初心者に最適な本です。ChatGPT（とCopilot）中心に書かれていますが、プロンプト設計については、他の生成AIでも同様です。そのため、ChatGPT以外の生成AIを使う方にも参考になるでしょう。
この本には、生成AIを使用する際のポイントや注意点も掲載されており、これから生成AIを使っていこうという方は一読の価値があります。
特にプロンプトエンジニアリングについて、「プロンプトのコツ6選」というテーマで丁寧に解説しています。具体的なコツから、プロンプトエンジニアリングの手法までわかりやすく書かれており、この本の内容を実践すれば、プロンプトエンジニアリングの基礎をマスターできるでしょう。
書籍は全ページカラーで、イラストも豊富でわかりやすさにこだわっているのが伺えます。噛み砕いた説明で、ビジネス書が苦手な方でも読みやすい内容になっています。
これから生成AI、特にChatGPTやCopilotについて学んでいきたいという方にぴったりの本です。
ChatGPT はじめてのプロンプトエンジニアリング（本郷 喜千氏著）
この本は、「プロンプトエンジニアリング」の手法よりも、実際に使っていく場面を想定して書かれている実践的な本です。例えば、Few-shotとはなにか、Chain-of-Thougtを誘発するプロンプトは？というような話は出てきません。
「作業効率を高めるプロンプトはこう」「回答のバラツキを抑えるプロンプトはこう」というように、具体的な活用シーンに沿って丁寧に解説されています。自身の業務などと照らし合わせることで、学びが深くなります。また、良いプロンプト、悪いプロンプトが提示されているため、プロンプトエンジニアリングを学び始めたばかりの方も理解しやすいでしょう。
冒頭ではChatGPTを始めて使う方向けに、使い方を丁寧に解説しています。後半では、Canvas機能やSoraの使い方、AIとの対話のコツなどなども掲載されており、この一冊を読み込めば、ChatGPTを使いこなせるようになるでしょう。
ビジネスでの利用を前提としたビジネス書に慣れている方向けの本で、プライベート利用が中心の方や、いままで本を読んでこなかった方には少し取っ付きづらいかもしれません。
「ChatGPTにおけるプロンプトエンジニアリングを学習したい文系ビジネスマン」にぴったりの本です。
大規模言語モデルを使いこなすためのプロンプトエンジニアリングの教科書（クジラ飛行机氏著）
この本は、プロンプトエンジニアリングを技術として学びたい方におすすめの本です。Few-shotやChain-of-Thougtを始め、プロンプトエンジニアリングのさまざま手法をプロンプト例を交えて紹介しています。また、ChatGPT以外のさまざまな言語モデルも取り上げているのも特徴です。
MAGIシステムや仮想スクリプトエンジンなど中級者向けの手法や、APIを用いたプロンプトエンジニアリングやベクトルデータベース連携など、上級者向けの手法なども紹介されています。中級者を目指す方や非エンジニアの方は、”中盤まで”と割り切って購入してもお釣りが来るでしょう。
さらに論文や図解が豊富に紹介されており、プロンプトエンジニアリングの概念も理解でき、読み応えのある一冊となっています。一方で、生成AI初心者やITに馴染みのない方には難しい内容です。
発売から1年ちょっとが経ちましたが、全く色褪せておらず、プロンプトエンジニアリングの専門書として活用できます。
これからプロンプトエンジニアとして活躍したい方や、IT技術者の方にオススメの一冊です。
実践的なプロンプトエンジニアリングを学ぶならスクールもおすすめ！
プロンプトエンジニアリングスキルを身に付けて、「スキルアップしたい」「転職したい」「副業したい」という方はプロンプトエンジニアリングを扱う生成AIスクール受講がオススメです。
実践的な内容が学べたり、転職支援が受けられたりと、独学で学ぶよりも効率的です。興味がある方は以下の記事を参考にしてください。
プロンプトエンジニアリングを本で学ぼう！
この記事では、プロンプトエンジニアリングを学ぶのにオススメの本を3冊紹介しました。オススメの対象者は以下の通りです。
| 書籍名（略称） | ChatGPT & Copilot の教科書 | はじめての プロンプトエンジニアリング | プロンプトエンジニアリング の教科書 |
|---|---|---|---|
| オススメな方 | ・生成AI初心者 ・読書が苦手な方 | ・プロンプトエンジニアリング初心者 ・ビジネスマン | ・プロンプトエンジニアリング中級者〜 ・IT技術者 |
プロンプトエンジニアリングはこれからのAI時代に必須のスキルです。最近はプロンプトエンジニアリングを専門とする「プロンプトエンジニア」という職業も現れました。
これからもプロンプトエンジニアリングのスキル需要は高まり続けることが予想されています。営業やマーケティング、バックオフィス業務でも、プロンプトエンジニアリングのスキルを求められる時代が来るかもしれません。
シントビではプロンプトエンジニアリングの様々な手法を記事にして紹介しています。以下のリンクより、記事を確認できます。
プロンプトエンジニアリングを学んで、AI時代を乗り越えていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました！！
